CTOブログ

お店の販促画像をChatGPTで作る方法 ── 頼み方の8項目と、やってはいけないこと

文章はできたのに、載せる画像がなくて投稿が止まる——小さなお店の販促で、いちばんよくある詰まりです。ChatGPT(対話型のAIサービス)は、文章と同じ画面で、販促用の画像も作れます

この記事で分かること

  1. ChatGPTで画像を作る、最初の一枚の頼み方
  2. イメージ通りに出すための「頼み方の8項目」
  3. 手元の写真を編集するときのコツ(「変えない場所」を先に言う)
  4. お店の画像でやってはいけないこと(価格の焼き込み・実物より盛る)
カフェのテーブルで、ケーキをスマートフォンで撮影する店主の手元
素材の写真が1枚あれば、そこから販促画像に育てられる

01画像は「試作機」だと考える

ChatGPTの画像作成は、プロのカメラマンの代わりではありません。位置づけは企画を目に見える形にする試作機です。

新しい企画のイメージ画像、季節メニューの雰囲気カット、POPの背景。「まず形にして、お客様の反応を見る」ための画像なら、十分に実用になります。第1章の記事で始めた無料のChatGPTでも、画像作成は使えます(回数に上限があります)。

実際、中小機構の2026年3月調査では、AIを導入した中小企業の82.6%が生成AIを使っています。[1] 文章も画像も同じ道具でできる時代に、画像だけ外注やフリー素材頼みにする理由は薄くなりました。

02まず、一枚作ってみる

難しい呪文は要りません。いつもの入力欄に、日本語でこう送るだけです。

コピーして使えます

Instagram投稿用の画像を作ってください。

秋の新作、かぼちゃのタルトの雰囲気が伝わる画像。
木のテーブルの上、あたたかい午後の光、
落ち着いたカフェの空気感。
文字と人物は入れないでください。

30秒ほどで一枚出てきます。イメージと違っても大丈夫。「もっと明るく」「もう少し引きで」と、会話で直していけます。一発で当てるのではなく、対話で近づける。文章の相談とまったく同じです。

03イメージ通りに出す「頼み方の8項目」

何度か試すと、「伝え忘れ」が仕上がりのズレになると気づきます。ズレを減らすには、この8項目を埋めて頼みます。

  1. 用途(Instagram投稿/POPの背景/お知らせ用など)
  2. 主役(何を写すか。商品名・特徴)
  3. 場面(どこで・いつ。店内・木のテーブル・午後の光)
  4. 雰囲気(落ち着いた/にぎやか/上品)
  5. 色味(あたたかい色/白基調 など)
  6. 構図(真上から/斜め/引き・寄り)
  7. 入れないもの(文字・人物・ロゴは入れない、が基本)
  8. (正方形/横長/縦長)

コピーして使えます

次の内容で販促用の画像を作ってください。

用途:[例:Instagram投稿]
主役:[例:かぼちゃのタルト1切れ]
場面:[例:木のテーブル、店内、午後のやわらかい光]
雰囲気:[例:落ち着いた、静かな]
色味:[例:あたたかい茶色系]
構図:[例:ななめ上から、タルトに寄って]
入れないもの:文字、人物、実在のロゴ
形:[例:正方形]

まず1案出してください。私が感想を言うので、
そのつど直していきましょう。

04手元の写真を編集するときは、「変えない場所」を先に言う

ゼロから作るだけでなく、撮った写真をChatGPTに渡して編集もできます(写真は入力欄のそばの「+」やクリップのボタンから添付。ボタンの位置はアプリの更新で変わることがあります)。このとき大事なのが、直してほしい場所より先に変えないでほしい場所を伝えることです。

コピーして使えます

この写真を販促用に整えてください。

変えないでほしいもの:
・商品そのものの形、色、大きさ、盛り付け
・器とテーブル

直してほしいもの:
・背景の余計な物を消す
・全体を少し明るく、あたたかい印象に

商品が実物より良く見えすぎる加工はしないでください。

商品はお客様が実物と見比べるものです。形や色が変わってしまうと、画像がきれいになるほど、来店したときのがっかりが大きくなります。

05正確な文字は、画像の外で管理する

価格・日付・商品名を画像の中に焼き込みたくなりますが、これはおすすめしません。理由は二つ。AIが文字を崩したり、間違えたりすることがあること。そして価格や期間が変わるたびに、画像を作り直すはめになることです。

画像が受け持つもの 商品の見た目・おいしそうな空気 店の雰囲気・季節感 「行ってみたい」の気持ち =多少変わっても困らない情報 文字(テキスト)が受け持つもの 価格・期間・数量 商品名・アレルギー情報 予約方法・営業時間 =間違えられない・変わりやすい情報 分担すると、価格改定のたびに画像を作り直さなくて済む
画像は空気を、文字は事実を。この分担が事故を防ぐ

正確な情報は投稿文・POPの文字・Googleビジネスプロフィールの項目で管理する。前回の記事の「日時・価格は[確認して入力]で空けておく」と同じ考え方です。

スマートフォンに表示された、生成された販促画像の候補を選んでいる手元
選ぶ基準は「きれいか」より「企画の内容と一致しているか」

06お店の画像で、やってはいけないこと

  • 実物より盛る ── 商品や店内を実際以上に見せる加工は、来店時の失望とトラブルのもと。誇大な表示は法規制の対象にもなり得ます
  • 価格・日付を画像に焼き込む ── AIの文字は崩れやすく、変更のたびに作り直しになる
  • 他店の写真・ロゴ・キャラクターを真似させる ── 権利の問題に直結します
  • 人物の顔を生成して使う ── 実在の人と似てしまうリスク。人は実写で、了解を取って
  • 確認せずに公開する ── 生成画像は必ず自分の目で見て、企画と合っているか確かめてから

07まとめ ── 今日の1枚チェックリスト

  • いま動いている企画の画像を、まず1枚作ってみる(最初のコピペ文でOK)
  • ズレたら8項目で頼み直す
  • 写真編集は「変えない場所」を先に伝える
  • 価格・日付は画像に入れず、文字側で管理する
  • 公開前に「実物と違っていないか」を自分の目で確認する

画像が作れるようになると、販促の4点セットが全部そろいます。企画→文章→画像→公開→反応を見る。この一周を、お金をかけずに何度も回せるのが、いまの小さなお店の武器です。

[1] 中小企業基盤整備機構「中小企業のAI等の利活用に係る実態調査」(2026年3月・有効回答1,647社、2026年7月確認)。AI導入済み企業(n=322)が利用するAIサービスは生成AIが82.6%で最多。smrj.go.jp(調査結果ポイントPDF)

甲斐ショウジ

この記事を書いた人

甲斐ショウジ株式会社GMJ 代表取締役CTO兼CAIO

20年超のIT事業経験とGoogle関連事業での実績を基に、多数のAIシステムの開発を主導。AIとMEOで、小さなお店・中小企業の経営を強くする実践情報を発信しています。

CTOブログの記事一覧へ

関連記事

TOP
目次