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30日やって数字が動かなかったときに見る場所 ── 「うちには合わない」でまとめない

30日試した。それでも、決めた数字が動かなかった。

このとき「うちにChatGPTは合わなかった」と1つにまとめてしまうと、次に直す場所がなくなります。動かなかった30日にも、どこで止まったかという情報が残っています。この記事では、その切り分け方と、続かなかった日からの戻り方を説明します。

この記事で分かること

  1. 計画を立てている小規模事業者は何割か(調査データ)
  2. 「動かなかった」を7つの切れ目に分ける表
  3. ChatGPTに、止まった場所を1つに絞らせるプロンプト
  4. できなかった日があったときの、戻り方3つ
30日分の記録が書かれたノート。いくつかの日は空欄のまま残っている
空欄の日があっても、30日分の記録は次の判断材料になる

01計画を作った時点で、少数派の側にいる

中小企業庁の「2026年版 小規模企業白書」の概要によると、小規模事業者で経営計画の策定に「取り組んでいる」は19.9%「取り組んでいない」は80.1%でした(n=9,915)。[1]

経営計画の策定に取り組んでいるか(小規模事業者・n=9,915) 19.9% 80.1% 取り組んでいる 取り組んでいない 30日プランを作って動かしたなら、この2割の側にいる。 結果が出なかったことと、取り組みに意味がなかったことは別。 中小企業庁「2026年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要」27ページ 図2より作成。
8割は、そもそも計画を立てていない

ただし、ひとつだけ条件があります。実際に使っていないなら、検証はまだ始まっていません。 下書きを10本作ったことは、10回試したことにはなりません。

02「動かなかった」を、7つの切れ目に分ける

改善は一本の流れです。どこかで切れると、最後の数字は動きません。逆に言えば、切れた場所さえ分かれば、次に直すのは1か所で済みます。

起きたこと 考えられる切れ目 次に確認すること
作ったが公開・使用しなかった 実行 15分で出せる大きさだったか
公開したが見られなかった 到達 媒体、場所、対象、時間が合ったか
見られたが問い合わせがない 興味・安心 誰向けか、条件、実物、信頼材料が伝わったか
問い合わせはあるが購入されない 提供条件 価格、日時、内容、予約方法に壁がないか
売れたが利益が残らない 採算 原価、値引き、作業時間、廃棄を見たか
一度売れたが戻ってこない 体験・再来店 提供後の満足、次回来店の理由、案内を見たか
数字が分からない 計測 数え方、正本、担当を決めたか

いちばん多いのは、いちばん上です。作ったが、使わなかった。 これは失敗ではなく、まだ試していないという状態です。

03ChatGPTには、止まった場所を1つに絞らせる

30日分の記録を貼って、こう頼みます。

コピーして使えます

次は、この30日で行ったことと数字の記録です。

1. どの段階まで進んだか(作った/公開した/見られた/
  問い合わせがあった/売れた/利益が残った/再来店があった)
2. 最初に切れたと考えられるのはどこか。1つだけ挙げる
3. そう判断した根拠(記録のどの部分か)
4. 次の30日で直す場所を1つだけ提案する
5. その改善を確認する数字

記録にないことを推測で補わないでください。
判断できない場合は「記録が足りない」と書いてください。
複数の原因を並べず、最初の切れ目を1つに絞ってください。

[30日の記録]
[中心にした数字と、開始前・30日後の値]

最後の3行が効きます。原因を5つ挙げられても、店は5つ直せません。次の30日で直す場所は1つにします。

04できなかった日があっても、最初からやり直さない

30日、毎日予定どおり進む店はほとんどありません。団体予約が入る。スタッフが休む。仕入れが遅れる。家族の用事が入る。

1 まとめて取り戻さない 3日休んだから45分やる、とは考えない。再開日も15分。 2 日付ではなく、次の1作業へ戻る 「今日は18日目だから18日目の仕事」ではない。30暦日を超えてよい。 3 5分版を用意する 「今日起きたこと/数字かお客様の言葉/次にする1作業」だけ書く。 実行できた日数も成果の1つ。22日できたなら、8日を責めるより22日で何が進んだかを見る。
記録の糸を切らないことが、いちばん効く

本当に忙しい日は、これだけ書きます。

今日起きたこと:
数字またはお客様の言葉:
次にする1作業:
店のカウンターの縁に貼られた、3行だけ書かれた小さな付箋
忙しい日の記録は、付箋1枚で足りる

05次の30日は、当たった1つだけ育てる

切れ目が分かったら、次の30日はそこ1か所です。新しい課題を足しません。

  • 実行で止まった → 作業の大きさを半分にする
  • 到達で止まった → 媒体か時間帯を1つだけ変える
  • 興味で止まった → 誰向けかを1文で書き直す
  • 計測で止まった → 数え方と担当を先に決める

週に一度の振り返りは15分で足ります。やり方は週次レビューの記事で扱っています。

06まとめ ── 30日目にやること

  • 5分 ── 7つの切れ目のうち、最初に切れた場所に印をつける
  • 5分 ── ChatGPTに根拠を挙げさせ、次に直す場所を1つに絞る
  • 5分 ── 次の30日の中心指標を1つ書く(変えないと決める)

プランの作り方はお店を変える30日プランの作り方、4週間の回し方は30日プランの回し方で扱っています。

動かなかった30日は、失敗ではなく1回分のデータです。

[1] 中小企業庁「2026年版 中小企業白書・小規模企業白書の概要」27ページ 図2「経営リテラシーへの取組状況」(2026年7月22日確認)。小規模事業者における経営計画の策定への取組状況は「取り組んでいる」19.9%、「取り組んでいない」80.1%(n=9,915)。ここでの経営計画とは、自社が現状から将来のあるべき姿に到達するための計画の策定を指します。資料は(同)デロイト トーマツ「令和7年度小規模事業者の経営課題と事業活動に関する調査」。事業者の自己申告による集計であり、取組の有無と業績の因果関係を示すものではありません。chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2026/PDF/2026gaiyou.pdf

甲斐ショウジ

この記事を書いた人

甲斐ショウジ株式会社GMJ 代表取締役CTO兼CAIO

20年超のIT事業経験とGoogle関連事業での実績を基に、多数のAIシステムの開発を主導。AIとMEOで、小さなお店・中小企業の経営を強くする実践情報を発信しています。

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