毎週ChatGPTに相談しているのに、毎回こう書いていませんか。「私は小さな飲食店を経営しています。席数は12で、客層は……」
その説明の手間が、続かない理由です。ChatGPTにはProjects(プロジェクト)という、文脈を置きっぱなしにできる機能があります。しかも無料プランでも使えます。この記事では、毎週の店長会議を「店の相談室」として置いておく作り方を説明します。
この記事で分かること
- Projectsとは何か(公式の位置づけと、使えるプラン)
- 「店の相談室」を3ステップで作る手順
- ファイル上限(無料は5枠)に、何を入れるか
- 毎週の回し方と、つまずきやすい仕様

01続かないのは、毎回ゼロから説明しているから
普通のチャットは、1回ごとに独立しています。だから毎週、店の前提を書き直すことになります。忙しい週にはそれが面倒で、相談自体をやめてしまう。
解決策は単純です。店の情報を置いておく部屋を、ひとつ作ること。それがProjectsです。
02Projectsは「文脈を置きっぱなしにする箱」
OpenAIの公式ヘルプによると、Projectsはチャット・アップロードしたファイル・専用の指示をひとつにまとめておける作業スペースです。公式は用途として「weekly research のような、繰り返し・継続する仕事に再利用できる」ことを挙げています。[1] 毎週の店長会議は、まさにこの使い方です。
大事な点として、Projectsはすべての無料・有料プランで利用できます(利用にはログインが必要)。[1] 有料プランに入らないと使えない機能ではありません。
そしてプロジェクトメモリーがあり、そのプロジェクト内で作ったチャットや入れたファイルを記憶します。「どこまで話したか」を持ち越せる、というのがこの機能の中心です。
03「店の相談室」を3ステップで作る
- 新しいプロジェクトを作る
サイドバーの「新しいプロジェクト(New project)」をクリック。名前は「店の相談室」など分かりやすいものにし、アイコンと色を付けておくと後で探しやすくなります。 - プロジェクト指示を書く
プロジェクト右上の3点メニュー →「プロジェクト設定(Project settings)」から、この部屋だけのルールを書きます。 - 店の資料を入れる
PDF・表計算・文書・画像をアップロードするか、文章を貼り付けます。ここに入れたものを、毎回の相談で参照してくれます。
04ファイルには上限がある。だから選ぶ
入れられるファイル数はプランで決まっています。公式ヘルプに記載された数は次のとおりです。[1]
| プラン | 1プロジェクトのファイル数 |
|---|---|
| 無料(Free) | 5 |
| Plus / Go | 25 |
| Pro | 40 |
| Business / Enterprise / Edu | 40 |

無料の5枠に入れるなら、この5つを勧めます。相談の9割はこれで足ります。
- 店の基本カード ── 業種・席数・客層・営業時間・立地。作り方はこちら
- 主力商品の価格と原価 ── 上位5商品程度。利益の話がすぐできるようになる
- 今月の数字 ── 売上・客数・客単価など3〜5個。毎月上書きする
- やらないことリスト ── 値引きしない、毎日投稿しない等。案が的外れになるのを防ぐ
- よくある質問と答え ── お客様から実際に聞かれること
入れないほうがよいものもあります。お客様の氏名・連絡先・予約情報などの個人情報は入れません。何を入れてよいかの線引きは別の記事にまとめています。
05指示文を固定する
ここが効きます。公式ヘルプによると、プロジェクト指示はそのプロジェクト内だけに適用され、全体のカスタム指示を上書きします。[1] つまり「この部屋の中でだけ守ってほしいルール」を書けるということです。
コピーして使えます
この部屋は、私の店の週次ミーティング用です。 毎回、次のルールで答えてください。 【前提】 ・添付した「店の基本カード」の内容を前提にしてください ・私は店主一人で、作業に使える時間は1日15分です 【答え方】 ・専門用語は使わず、短い文で書いてください ・案は3つまで。多く出しすぎないでください ・数字を出すときは、計算式も一緒に書いてください ・「やらないことリスト」に反する案は出さないでください 【毎回の型】 1. 先週からの変化(私が伝えた数字をもとに) 2. 今週試すこと(1つだけ) 3. 今週見る数字(1つだけ) 4. 私が確認すべきこと 私が伝えていない数字や事実を、推測で補わないでください。 不明なときは「分かりません」と書いて、質問してください。
06毎週の回し方と、つまずきやすい仕様
毎週やること
- 相談室を開いて、今週の数字を貼る(新しいチャットで構いません)
- 指示文の「毎回の型」に沿って答えてもらう
- 残したい回答は、メッセージのメニューからプロジェクトのソースとして保存できます。次週以降も参照されます[1]
- 「今月の数字」ファイルは、月が変わったら差し替える
知っておくとつまずかない仕様
- 既存のチャットは、後から移動できます ── ドラッグするか、チャットのメニューから「プロジェクトに移動」。移動後はプロジェクトの指示とファイルの文脈を引き継ぎます[1]
- ただしGPTで作ったチャットは移動できません ── その場合はプロジェクト内で新しく始めます[1]
- 判断の記録そのものは、表計算など残る場所に ── 会話は流れます。判断ログの作り方はこちら
ここに書いた機能名・ボタンの位置・ファイル数の上限は、2026年7月24日時点で公式ヘルプに記載されていた内容です。アプリの更新で変わることがあるため、実際の画面と違う場合は公式ヘルプの最新情報を確認してください。
07まとめ ── 相談の質は、置き場所で決まる
- Projectsは無料プランでも使える ── 文脈・ファイル・指示をひとつの部屋に置ける
- 3ステップで作る ── 新規プロジェクト → 指示文 → 資料
- 無料は5枠 ── 基本カード/価格と原価/今月の数字/やらないこと/よくある質問
- 指示文はこの部屋だけに効く ── 全体のカスタム指示を上書きする
- 個人情報は入れない ── 入れてよい情報の線引きは別記事へ
会議で何を話すか(議題や判断の仕方)はAI経営会議の記事にまとめています。この記事で作るのは、その会議を毎週続けるための器です。一度作れば、来週からは数字を貼るだけで相談が始まります。
[1] OpenAI Help Center「Projects in ChatGPT」(2026年7月24日確認)。Projectsはすべての無料・有料プランで利用可能(利用にはログインが必要)。繰り返し・継続する仕事への再利用が用途として挙げられている。プロジェクト指示はそのプロジェクト内のみに適用され、グローバルのカスタム指示を上書きする。プロジェクトメモリーにより、プロジェクト内のチャットとファイルを記憶する。1プロジェクトのファイル数はFree 5、Plus・Go 25、Pro 40、Business・Enterprise・Edu 40。既存チャットはドラッグまたは「Move to project」で移動でき、移動後はプロジェクトの指示とファイル文脈を継承するが、GPTで作成したチャットは移動できない。回答はメッセージメニューからプロジェクトのソースとして保存できる。機能・上限は変更される可能性がある。https://help.openai.com/en/articles/10169521-projects-in-chatgpt
