ストーリー

サービスローンチから1年で資金調達1億円突破。『日本のスモールビジネスを応援したい』メディア×テック企業「株式会社GMJ(ジーエムジェー)」の挑戦。

SEO・MEO対策の精度を何倍もアップさせ、ウェブ集客の要となるローカル検索を強化する、検索プラットフォーム『Signalizer(シグナライザー)』を運営する株式会社GMJが、8月、プレシリーズAとして約1億円の資金調達完了。令和2年3月設立から約2年半。彼らの現在地、目指すところを、今回、中学からの幼馴染でもあるふたりの代表取締役に話を伺った。

設立に至った背景

ローカルビジネスを応援したい

CEOの高本誠也は、以前はAMラジオ局に勤務し、リスナーである「聴取者」に向けて番組を制作。ヘビーリスナーであったのは商工自営の方たち、ローカルビジネスの事業者だった。
『街に出て中継をすることもあって、街中にラジオカーが来る、というのはそういった方にとっては集客方法のひとつ。人が自然と集まって来るからとても喜んで頂いてました。』

その経験から、ラジオというマスメディアを活用する以外の方法でも、「こういう層に大切な情報を届けたい、この人たちを応援できる仕組みを作りたい」、と考えていたという。

『メディア業界からスモールビジネスの事業者が集客に課題を感じている現状を知りました。ローカルビジネスの事業者の方たちも、集客方法の変化やデジタル化の波に、追いつけない、追いつかないといけないと困っている方が本当に多いのです。』と高本は語る。
エンタメ、メディアの領域からスモールビジネスを支え、集客を向上する。GMJのミッションの根源は高本の原体験から成る。

ラジオ局を退社後、ペット業界のフリーマガジンの制作・営業を経て、後にCTOとなる甲斐昭治と再会。株式会社GMJと合流。

Googleマップがもう一つのインターネットになる

『高本は昔からクラスのムードメーカー的な存在でしたね、俺とは悪友だったけど。』

ウェブサイト・アプリを開発する会社「ザイオン」を2007年に設立・運営していた甲斐は、Googleマップ黎明期から特に、ストリ-トビューの革新性に着目。テキストで何万語にもなる情報を、ストリートビューを使用すれば画像を見てすぐに確認できる。例えば、車椅子を使用している方が来店しようと思ったときに、どういったユニバーサルデザインがされているか、行く前に確認ができるのだ。すぐに次のインターネットとなる、と確信した甲斐はGoogleにメールして返答をもらい、日本でも最も初期の、施設の中まで撮影する「インドアビュー(後に「ストリートビュー」と呼ばれる)」の認定パートナーとなる。

『2010年から2012年くらいのその当時でも成功事例で印象的だったのは、ストーリートビューを上げてるスモールビジネスの事業者のページが1250万回以上閲覧されることがあって、韓国からの観光客が1か月で1年分くらい来店した。そうやって爆発的なトラフィックを稼ぐことができるのも、インターネットとしてのGoogleマップの可能性を感じさせました。』

「検索エンジン」の捉え方の変化やポテンシャルを感じた甲斐はその後、Google出身者が開発したYextという、Googleからの検索信用度を高めるためのシステムに出会い、日本のリセラーパートナーとしてシグナライザーの開発に至る。

メディア領域とテクノロジーの知識・経験が統合されていくことにより生まれたのがシグナライザーである。

GMJの強み

デジタルとアナログのバランス

多くのローカルビジネスの事業者にとってDX化の波は高い。高本と甲斐は、高度で複雑になりすぎるデジタルマーケティングを必要最低限に簡易化させ、ユーザーにとって必要な情報だけ把握できるようにしている。

「面白いことを一緒にやる仲間」

『野球で言えば、スター選手がゴロゴロいる訳じゃないけど勝てるチームを目指している。
それぞれの個性、得手不得手が分かっていて、それを上手くバランス取って行くのが自分の役目。』と高本。学生時代、野球部でチームを引っ張ってきた経験から、高本は、チームメンバーの個性を活かし、色々なスキルを持った組織として機能するようサポートしている。

最善を最速で

同時に、中学時代から面白いことを考えてきた“悪友”コンビが始めたベンチャー企業らしく、社員がやってみたいと思うことをすぐやるため、資金調達を積極的に進めている。設立2年でプレシリーズAとして、ここまで約1億円の資金調達完了。今後もさらに加速していく計画だ。

株式会社GMJについて

検索プラットフォーム『Signalizer』を運営・直販するウェブマーケティング企業。ローカルビジネスの事業者をメインターゲットに、分かりやすく・安価で・有益なサービスを提供している。
某ラジオ局出身でメディア媒体に知見のある代表取締役CEO高本誠也と、Googleマップの撮影技術でクリエイティブアワードを獲得した経験を持ち、自身もエンジニアである代表取締役CTO甲斐昭治による設立。

検索プラットフォーム『Signalizer』とは?

シグナライザーはクラウド上で動作するSaaSツール。ビジネスの公式情報をクラウドデータベースに登録し、GoogleマップやSNS、インターネット各媒体に瞬時に同期。消費者に正確な情報を提供し、ネットのアルゴリズムからの信用度を高める、店舗経営の新しいインフラサービスです。
🔗:https://gmj.ne.jp/service/signalizer/

-CEO 高本誠也 略歴-

1970年 熊本市生まれ
明治大学政治経済学部経済学科卒業
卒業後、株式会社ニッポン放送に入社。営業〜編成に従事し、マスメディア広告とメディアコンテンツ制作、クリエイティブなどを学ぶ。
その後起業、ターゲット特化型メディア事業社、店舗向けITマーケティングサービス事業社など立上げる。また数々の投資案件にも携わり、ベンチャー事業社におけるセールスマーケティングを中心に担いながらアントレプレナーとして活動している。

-CTO 甲斐昭治 略歴-

1969年 熊本市生まれ
2008年 女性向けiPhone情報サイト「iPhone女史」公開
2009年 著書「iPhone for Girls」発刊(ソフトバンククリエイティブ)
2010年 Google Japanより国内2社目となるストリートビュー認定代理店資格取得
2014年 Googleより年間アワード「Google Business View Most Creative Tour Award」受賞
2015年 Googleマップ特化社団法人「一般社団法人ジオメディアジャパン」代表理事就任
2017年 Google Streetview Summit 東京招待
2020年 ストリートビュー閲覧数5億2500万回でGoogleトップランク受賞
2021年 株式会社GMJ 代表取締役CTO就任
アプリ、ウェブなどのインターネットクリエイティビティに精通し新たな企画の立ち上げや制作にチャレンジすることを得意とする。

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